令和3年3月より循環器外来を新設しています。高血圧症、不整脈、心不全、弁膜症、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の方はご相談ください。循環器専門医の西原医師は木曜午後以外診察しています(土曜は隔週程度)。
特に以下の病気は循環器外来の診察を受けることをおすすめします。
心臓の機能が悪いために息切れやむくみが起こり、徐々に悪化して生命を縮める病気です。高血圧、糖尿病、肥満や動脈硬化などが心臓の病気の大きなリスクで、やがて心筋梗塞、心筋症、弁膜症などいろいろな心臓の病気を引き起こして心不全になります。
心臓は、全身に血液を送り出すポンプのはたらきをしています。心不全では、心臓が全身に血液を送り出せないことによる低心拍出の症状と、送り出せない血液が体にたまるうっ血の症状がでます。
心不全の検査:胸部X線(レントゲン)、心電図、血液検査、心臓超音波検査(全てあさひまちクリニックでできます)
心不全の治療:薬物療法、非薬物療法(ペースメーカーや心臓手術)やリハビリテーションがあります。
不整脈とは通常1分間に50‐100拍で規則正しく動いている心臓が、異常な電気信号により脈が速くなったり(頻脈)、遅くなったり(除脈)、ばらばらになったりする病気です。脈がばらばらになる不整脈は心房細動と言われ高齢化とともに増えています。めまいを伴うような除脈の患者様にはペースメーカーが必要になることがあります。
不整脈の症状:脈が抜ける、とぶ、脈がばらばら、速いドキドキ感(動悸)、息が詰まる、息苦しい、めまい、ふらつき、目の前が暗くなる、意識を失う、息切れ、倦怠感(脈拍が50-100拍/分ぐらいの心房細動の方は自覚症状がないことがあります)
不整脈の検査:心電図、心臓超音波検査、ホルター心電図検査(全てあさひまちクリニックでできます)
発作性の不整脈の場合は、発作が起こっている(症状がある)ときに心電図検査をすることが重要です。あさひまちクリニックでは上記のような症状がある場合に速やかに心電図検査を行います。また、不整脈の奥に隠れている原因心疾患(弁膜症、心筋症、虚血性心疾患)を見つけて治療することも大切です。
令和3年4月より新しいホルター心電図を導入しています。
本体も小さく、防水機能によりシャワー浴が可能です。
心房細動とは、心臓の上の部屋(心房)が不規則に収縮して脈がばらばらになる不整脈です。心房細動は以下の3つの問題点があります。
最近は薬物治療に加え、カテーテルによる治療(カテーテルアブレーション)も行われています。発作性の心房細動がよい適応になり、根治も期待できます。治療法についてご相談ください。
心臓の4つの部屋の間にある血液の逆流を防ぐための弁が狭くなったり(狭窄)、合わさりが悪くなり逆流(閉鎖不全)したりする病気です。高齢化により大動脈弁石灰化による大動脈弁狭窄症や、心房細動による僧帽弁閉鎖不全症が増えています。手術やカテーテル治療を行うことがあります。治療法についてご相談ください。
狭心症とは心臓の栄養血管である冠動脈が動脈硬化や痙攣(れん縮)により狭くなって、心臓に十分な血液や酸素を送れなくなり、胸の痛みや圧迫感などの症状を起こす病気です。狭心症の痛みは5‐10分で治まることが多いです。
心筋梗塞は冠動脈が狭くなった部分に血液のかたまりがついて完全にふさがり(閉塞)、激しい痛み、冷や汗などの症状を起こします。閉塞した血管の先には血液が流れないため心臓の筋肉が壊死します。命に関わる場合もあり、早急に治療を必要とします。高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、冠動脈疾患の家族歴のある方は虚血性心疾患のリスクが高まります。
狭心症の症状:胸が締め付けられる、圧迫される(重しがのっている感じ)、のど、あご、肩(特に左肩)の圧迫感や違和感、胃部不快感、息切れ、倦怠感
心筋梗塞の症状:長く続く狭心症の症状、冷や汗、吐き気嘔吐、血圧低下、めまい、ふらつき、目の前が暗くなる(糖尿病や高齢者の方はあまり自覚症状が出ないこともあります。症状がないから大丈夫というわけではありません)
虚血性心疾患の検査:心電図、心臓超音波検査、運動負荷心電図検査(あさひまちクリニックではマスター2階段負荷試験をおこなっています)、心筋シンチグラフィー・冠動脈CT・冠動脈造影検査が必要な際には循環器専門病院に速やかに紹介します。
階段昇降による運動負荷で心臓の血流不足(狭心症)を評価します。